sneakerfreak9999’s diary

JordanのJordanによるJordanの為のブログです。

NIKE AIR MAX 1 PREMIUM RETRO”ATOMOS Elephant”

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エアマックスプレミアム 1 ”レトロ・アトモスエレファント”


2016年の"AIR MAX DAYでは、世界各地で「NIKE VOTE BACK”が開催された。文字通り、過去に発売された100種類のAIR MAXシリーズから、最もモデルを決めようとする投票イベントである。世界1位に輝いたモデルは復刻されると事前にアナウンスされていただけあり、Instagramを通じ、自身のお気に入りに投票するよう呼びかけるスニーカーヘッズも多かった。そして見事“世界一かっこいい。 MAXに選出され、復刻を果たしたのが、ここで紹介する“アトモスエレファント”だ。オリジナルは2007年に発売されたカラーウェイで、そのニックネーム通い、AJ3を彷彿させるエレファント柄に、鮮やかなジェイド(翡翠)カラーのスウッシュを組み合わせた印象的な一足である。当時は日本国内のみで発売されたモデルであり、海外での希少性は相当なものだった。そうしたバックストーリーも、海外での得票数を伸ばした要因のひとつだろう。オリジナルデザインを手掛けた小島奉文氏も「まったく間違いない」と太鼓判を押す仕上がりだけに、2017年の"AIR MAX DAY”でも最も注目を集めた復刻モデルだ。

Air Jordan 1 "ROOLKIES OF THE YEAR"

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ROOKIE OF THE YEARハーベスト・オブ・ザ・イヤー受賞式で着用したハーベストカラーのジャケットをサンプリング。

どれほど優れたNBAプレイヤーであっても一生に一度しか手にするチャンスが訪れないる”ルーキー・オブ・ザ・イヤー”である。NBAのレギュラーシーズンで最も活躍したルーキ(新人)に贈られる賞でありあのマジック・ジョンソンディケンベ・ムトンボなどの殿堂入りを果たしたレジェンドも手には出来なかった栄誉だ。ここで紹介するAJ1”ROOKIES"栄光に敬意を表したカラ-ウェイだ。NBA1984‐85シーズンにおいて、MJは1試合平均で28.2得点、5.9アシスト、6.5 インド2.4スティールという際立った記録をマークして見事ルーキー・オブ・ザ・イヤーに選出される。その授賞式で 着用していたハーベストカラー(秋色)のジャケットをイメージじている。カラーブロックは“CHICAGO” を連想するパターンを採用し前後の補強パーツやアイレットにはライトブラウンノヌバックをインプットした優しい仕上がりが印象的だ。AJ1 "ROOKIE OF THE YEAR"のシュータンタグはオリジナルディテールとは異なり、ブラックレザーに赤文字でNIKE ロゴとスウッシュを描いている。アッパーを彩るカラーとシュータンタグの組み合わせから、2002年のヒット作である "ESCAPE" シリーズを連想したスニーカーファンも居たかも しれない。このAJ1では足首部分のウィングパーツ全体が シューズ本体に縫い付けられず、裏地にルーキーシーズンのスタッツと授賞式でのMJのスピーチがプリントされたギミックが隠されているのも特徴だ。そこに書かれたスピーチを意訳すると「この賞は素晴らしいが、各プレイヤーがチームに貢献する事が重要だと考えている」と言ったところだろうか。MJ自身の活躍は認められた事に感謝を表しつつも、当時のシカ ゴ・ブルズは強豪と呼ばれる状態には程遠く、“ジョーダンと その他4名”と揶揄されていた状況に危機感を覚えていた気持ちが滲み出たコメントなのかもしれない。

Air Jordan 1 "DAVID LETTERMAN"

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学生時代に数々の栄光を積み重ねたとはいえ、NIKEがルー キーのMJに提示した25万ドルという契約金は異例の好条件だった。当時のNBAでレギュラーとして活躍する選手の契約金が10万ドル前後だった事を考えると、MJに提示した契約がいかに破格だったか分かるだろう。予期せぬ大金を掴んだMJはルーキーシーズンからレギュラーの座をつかみNBAを代表する人気選手へと成長するが、入団当初のMJは高額なアクセサリーを身に付けて試合に臨むなど(現在は金属製のア クセサリーを試合で身に付けるのは禁止されている)、何かと生意気な態度が目に付く“お騒がせなルーキー”だったのだ。 そうした話題性をメディアが放っておくハズもなく、1986年には22年間にわたり米国CBSで放送されていた深夜トークバラ エティ番組『レイト・ショー・ウィズ・デイヴィッド・レターマン (Late Show with David Letterman)』が若干23歳のMJをゲストに招いている。ここで紹介する”DAVID LETTERMAN”そのトークバラエティ番組に出演した際にMJが着用していたジャージをフーチャーしたカラーウェイだ。アッパーの大部分を鮮やかなレッド に染め、スウッシュやジャンプマークをメタリックネイビー でコーディネイト。さらにシュータンとライトニング、アウトソールもネイビーをインプットしている。鮮やかなコントラストは他にはない強烈な個性を醸し出すものの使い方によっては悪目立ちしそうなルックスとも受け取れる。これは筆者の個人的な感相だが、画像で通されているネイビーのシューレースを付属の赤いタイプに付け替えるとまとまり感が出るのでヲススメだ。」ちなみにMJがレイト・ショー・ウィズ・デイヴィッド・レターマンに出演したときの様子は、YouTubeで「Mich When He Was 23-Year-Old On David Letterman!」というタイトルでシェアされている。司会のデイヴィッド・レターマンがMJをいじり倒すシーンは必見だ。

Air Jordan 1 "KNICKS/MELO"

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今では復刻AJ1を代表するデザインフォーマットであり、多く エーションが展開されている“OG”。そのAJ1“OG" のファーストモデルとして登場したのは、“CHICAGO” や”BRED"などのオリジナルカラーを再現したプロダクトではなく、ニューヨークに本拠地を構えるNBAチームをモチーフにし た1足だった。2013年1月5日発売の“OG”はあpp-をオレンジとブルーで染め”KNICKS”のニックネームで呼ばれるプロダクトである。この存在は2020年の内にリークされ早いタイミングプロダクトネームに “OG” と記載される新たな復刻AJ1 シリーズが登場すると噂になっていた。その後サンプ ルの画像が流出し、多くのファンが待ち望んだシュータンタグやヒールにジャンプマンマークが入らないハイカットモデルであり、ボックスも1985年当時を連想させるブラックとレッドの専用デザインに仕立てられている事が判明。世界中のスニー カヘッズの物欲を大いに刺激したのである。記念すべき “OG"のファーストモデルがオリジナルカラーの “BRED"に通じるカラーブロックをアレンジして、ニューヨー クニックスのカラーにアッパーを染めていた理由は、この AJ1がジョーダンブランドの契約プレイヤーである"カーメロ・ アンソニー”をフィーチャーしたモデルだからである。その根拠はインソールにプリントされたデザインを確認すると一目瞭然だ。この“KNICKS" に装着されたインソールにデザインさ れているのは、軸が数字の"7"にデザインされたリンゴのグラフィックである。言うまでも無く、リンゴはニューヨーク市のニックネームは”ビッグアップル”を示すものであり、数字 の”7“はニックス時代にカーメロが背負ったナンバリングを意味している。このディテールが広く知られるようになって以 降、オレンジとブルーに染まるAJ1は“KNICKS" と共に、 カーメロの愛称である“MERO”と呼ばれるようになった。

Air Jordan 1 "CELTICS"

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寄木細工を連想させる幾何学模様のパターンを表面の光沢の違いで再現した手の込んだバリエーション。

1946年のチーム創設以来1度も本拠地を移さず、全てのNBAチームの中で最も多くの優勝経験を持つボストン・セル ティックス。かつてボストンにアイルランド人が多く移民した歴史から"ケルト人の”という意味を持“セルティックス”と名付けられ、セントバトリックデーでもお馴染みのグリーン今もチームカラーに使用している。セルティックスは1980年代中期のイースタン・カンファレンスを支配していた強豪であり、 MJ率いるシカゴ・ブルズの壁として君臨していた。そうした背景もあり、ポイントカラーにグリーンを使用したAJ1の多くが "CELTICS"と呼ばれている。ここで紹介する2013年に発売されたAJ1も"CELTICS”と呼ばれるカラーウェイのひとつ。 アッパーに鮮やかなグリーンを取り入れるだけでなく、セル ティックスのホームアリーナを象徴するグラフィックをデザインに活かした、他のAJ1では見られない特徴的なディテールが与えられたカラーウェイである。そのディティールとはアッパーのグリーンパーツに光の加減で浮かび上がる幾何学模様だ。モザイク状の表面処理が再現するデザインは、木片を寄せ集めて作られた”パーケットフローリング”と呼ばれるフローリング特有の柄を意味している。セルティックスが設立された1946年から1995年まで本拠地とした”ボストンガーデン”は世界経済に大きなダメージを与えた大恐慌の時代に建てられたアリーナであり、建設費を削減する目的で廃材を利用したパーケットフローリングをフロアに採用していた。ただ、ルーツはコストを削減する目的であったとしてもNBAの強豪が長年使用すればチームを愛するファンの誇りとなり、ボストン・ガーデンのフロアを彩った幾何学模様は現在のホームである”TDガーデン”にも受け継がれている”パーケットフローリング”をイメージしたAJ1はMJを苦しめた強豪チームとファンに対して最大限のリスぺうとを示した1足なのだ。

Air Jordan 1 "Human highlights"

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HUMAN HIGHLIGHTNBAの歴史に残るスラムダンカーのひとりドミニク・ウィルキンスを讃えるデザインを取り入れたAJ1。

OG”と呼ばれる復刻AJの初期モデルでは、MJ自身の歴史に紐づくカラーウェイが発売されている。その栄光の歴史は MJだけで作られるものではなく、チームメイトやライバルと呼ぶべき存在が輝くのは言うまでもない。ここで紹介す JORDANAN HIGHLIGHT”は、1980年代におけるMJのライバルと言うべきNBAプレイヤーをフィーチャーしたカラーウェイだ。 バ ックネームの由来は“HUMAN HIGH LIGHT FILM”と呼ばれ背番号"21"がアトランタ・ホークス永久欠番となったドミニク・ウィルキンスである。キャリアの大部分をアトランタ・ホークスで過ごした彼は、恵まれた身体能力を持つスラムダンカーである。特にMJと競ったスラムダンクコンテストは語り草で、1985年はMJを打ち破って優勝を飾り、1988年にはMJに雪辱を許している。ここで紹介する“HUMAN HIGHLIGHTはMJのライバルに敬意を表し、アトランク・ ホークスのチームカラーをサンプリングした1足なのだ。レッドとブラックの組み合わせにイエローを落とし込んだカ ラーブロックは、アトランタ・ホークスのファンにはお馴染み のルックスだ。さらに細かいディテールにフォーカスすると、 ドミニク・ウィルキンスを讃えるディテールが各所にインプットされている事に気付くだろう。レッドに染まるアッパーの補強パーツは一般的なスムースレザーを使用しているが、ブラック の部分はレザーに透明なフィルムでコーティングしたような独特の質感に仕立てられている。画像では伝わりにくいがブラ クのパーツには光沢の異なる表面仕上げが取り入れられ、映 画フィルムを連想させるグラフィックを描いている。まさに "HUMAN HIGH LIGHT FILM”と呼ばれたドミニク・ウィル キンスを讃える演出なのだ。さらにインソールにプリントされる “FORMIDABLE FOES” と描かれた文字は「恐るべき敵を意味する言葉。MJをスラムダンクコンテストで倒した偉業をリ スペクトしたデザインと言えるだろう。

Air Jordan 1 "CARMINE"

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AJ6を象徴するカーマインレッドを活かした存在感あふれるコントラストを楽しむべきAJ1。

*BRED や "CAROLINA と並び、AJシリーズにとって大切 なカラーである"CARMINE"。ここで紹介する1足は、人気と知名度が高いカーマインレッドをデザインに落とし込んだ復刻モデルだ。AJ6"CARMINE"の復刻と連動して2014年5月に発売されたプロダクトで、そのカラーブロックもAJ6を強く意識した仕様になっている。アッパーはホワイトのスムースレザー にカーマインレッドのヌバックを組み合わせ、スウッシュやウイ ングマークのポイントカラーにブラックをインプット。シュータンのカラーにブラックをセレクトしているのもAJ6を意識したディテールだろう。さらにアウトソールが淡いブルーの半透明素材を用いた“アイスソール仕様なのもAJ6を連想させるもの。カーマインレッドの糸を使用したミッドソールのステッチには若干の”悪目立ち感”を覚えるが、これもAJ6 “CARMINE" のヒールにカーマインレッドで刺しゅうされたロゴをオマージュしたディテールと受け取ると納得できるのだ。スニーカーヘッズが”CARMINE”に特別な思いを寄せるのには理由がある。カーマインレッドが最初に使われたAJ6はNBA初勝利を達したシーズンに着用していたモデルでありMJが試合で着用したAJ6の中でも”CARMAINE”は特に印象的なルックスでスニーカーとしての人気も高かった。その一方でカーマインレッドの染まるヌバック素材の強度が低く、コンディションの良い個体は珍重され、”CARMINE”は憧れのスニーカーになっていった。そうしたバックストーリーが影響してか、AJ1ファンとして広く知られるラッパー兼音楽プロデューサーのJ・コールが2014年にリリースした『2014 Forest Hills Drive』のジャケットで、AJ1 ”CARMINE”を着用するJ・コールの画像が使われている。とは言えAJ6の印象が強いカラーウェイだけに、AJ1”CARMINE”のリセール相場はやや低め。AJシリーズらしさを持ちながら、個性のあるAJ1を求める層にはオススメの1足だ。