Air Jordan 1 "LANEY"

マイケル・ジョーダンがバスケを始めた E・A・レイニー高校のチームカラーをサンプリング。

軽やかな“VARSITY MAIZE"と"GAME ROYAL を組み合 わせたAJ1は、"LANEY"のニックネームで親しまれるカラー ウェイ。どことなくスウェーデン発祥のインテリアショップを連想させるルックスは、そのニックネームが示す通りMJの日校であるE・A・レイニー高校のチームカラーを再現したもの だ。“VARSITY MAIZE" と表記されるイエローのパーツはわずかにシワが入るスムースレザーを採用し、素材のツヤ感との相乗効果で高い質感を演出。深いブルーの“GAME ROYAL" に染まるパーツはスウェード素材が使われており、鮮やかな発色としっとりとした質感を再現している。一般的なインラインモデルに使われるタイプに比べ毛足が長いスウェード素材をセ レクトするコダワリ感が、OGに対するNIKEの期待感が伺える。ノースカロライナ大学カラーがAJシリーズの定番であるのに対しE・A・レイニー高校のチームカラーを取り入れたAJ は意外に少なく、AJ1としてもレアカラーと言えそうだ。"LANEY" のデザインモチーフになったE・A・レイニー高校 は、MJがバスケットボールのキャリアを本格的にスタートし た場所だ。もっともバスケを始めた理由は「モテたかったか ら。実に学生らしい理由だったとも伝えられている。レイ ニー時代のMJはバスケとベースボールに取り組んでいたが、 1年の時に“身長が低いから”という理由でバスケのトップ チームに参加することすら許されなかった。当時の身長は 178cmだったが、バスケットボール先進国である北米では、 それでも小柄なプレイヤーに過ぎなかったのである。ここでベースボールに専念しないのが負けず嫌いのMJらしい所。人 生最大の挫折とも言える経験をバネにバスケットボールに専念するようになり、実力でトップチームに参加。そこから数々の成功を積み重ねて“人の姿をしたバスケとベースボールの 神”と讃えられる存在へと駆け上がったのである。このAJ1 “LANEY" は、そうしたMJの歴史に敬意を表す1足だ。