sneakerfreak9999’s diary

JordanのJordanによるJordanの為のブログです。

Air Jordan 1 "NATURAL"(1985)

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スニーカ市場に流通する数が激減している絶滅危惧種なオリジナルカラー。

 

 

1985年にラインナップしたオリジナルのAJ1 は、ホワイトが基調色なのが当たり前だったバッシュの常識を覆した名作として評価されている。但し発売当時のバスケットボールプレイヤーの中には、AJ1の鮮やかな配色に違和感を持つ層もいただろう。ここで紹介する”NATURAL”は保守的なデザインを好むバスケットボーラへの配慮が伺えるオリジナルカラーだ。アッパーのベースカラーやミッドソール、ライトニングをホワイトで統一しウィングマークやスウィッシュ、履き口周りのラバー、そしてアウトソールにナチュラルグレーをインプット。そのグレーは非常に明るく、ウィングマークやスウィッシュのディティールを主張しながらオーセンティックなバッシュらしさを演出している。ボックスのカラー表記は”W/NAT”。オリジナル発売当時やヴィンテージスニーカーブームでは”白灰”や”白ナチュラル”と呼ばれ、1985年には連動したカラーブロックを持つローカット版もラインナップしている。部活では無難に使えた”NATURAL”実際に使用する目的であれば「”CHICAGO”や”BRED”よりも売れていた」という証言もある程、セールス面で成功したカラーウェイだ。但し1990年代のヴィンテージスニーカーブーム時では、あまりにもシンプルな”NATURAL”のルックスが災いして他のカラーと比較すると割安な相場で取引され、大切にコレクションするのではなく履きつぶしてナンボ”という空気が主流になっていた。そうした背景もあり、現代のスニーカー市場でコンディションの良いAJ1”NATURAL”を見つけるのが非常に難しい。加えて言えば1999年代に多くが履きつぶされたのか”NATURAL”の現物を見つける事そのものが難しくなっている。最新の復刻版AJ1である”RETRO 85”に他の人気カラーに先駆けて”NATURAL”がラインナップした際に疑問を感じたファンもいるかもしれないが現存する個体数を踏まえる英断だと言えるだろう。