sneakerfreak9999’s diary

JordanのJordanによるJordanの為のブログです。

Air Jordan 1 "CHICAGO"(1985)

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マイケルジョーダンのNBA引退に合わせて発売された世界中のAJ1ファンを喜ばせた初復刻モデル。

 

 

現役時代はシューズの復刻を嫌っていたと噂されるMJが1993年にNBAを引退し、MLBへ挑戦していたタイミングで初復刻を果たしたAJ1。プロダクトネームは”Air Jordan HIGH”からAir Jordan 1”メンズサイズは発売直後に完売している。この”94”オリジナルと比べるとスウィッシュが一回り細く、つま先の補強パーツやベンチとレーションホールは逆に大きくデザインされていた。さらにウィングマークの書体やシュータンホールの位置が変更され、アッパーに使用されるレザーがオリジナルと比べると薄く、履き皺が入りやすかったのも事実である。様々なディティールに違いがあった影響で、当時のスニーカーファンは初復刻を歓迎する一方、重箱の隅を突くようにオリジナルとの違いを指摘していたのだ。作りの良し悪しはともかく、当時数多く出回っていたフェイク品の方がオリジナリティーに近いディティールに仕上がっていたのも皮肉なエピソードと言えるだろう。発売時にはネガティブ意見も少なかった”94”も、現代のスニーカーシーンでは論調が大きく変化し”94”ならではの味わいを楽しむユーザーが増えている。熱心なファンに違いを指摘されたオリジナルとは異なるウィングマークも。その右側に登録商標である事を示す”TMマーク”が入らない点は現在出回っているオリジナルを継承するもの。オリジナルに比べるとダメージが付きやすい革質も、適度なヴィンテージ感を醸し出す長所としてポジティブに受け入れられているようだ。現代のAJシリーズをデザイン化した”94”専用のデザインボックスは改めてみると実にコレクターを刺激する演出で、何よりオリジナルカラーを継承する”CHICAGO”カラーはそれだけでスニーカーの価値を高めてくれる。ここで紹介する1足のように、”94”のデッドストック品を手に入れることが出来れば非常に満足度の高いコレクションとなるだろう。