sneakerfreak9999’s diary

JordanのJordanによるJordanの為のブログです。

Air Jordan 1 "KENTAUCKY"(1985)

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ケンタッキー大学のチームカラーを連想させるオールドスクール感溢れるバリエーションモデル。

 

 

ホワイトとブルーのコントラストがカレッジカラーを連想させるオリジナルカラーのAJ1。”CAROLINA”や”WHITE/BLACK”と並ぶオリジナルカラーであり、今となっては実物を目にするのも難しい1足だ。海外のヴィンテージスニーカーファンからは、”KENTUCKY”と呼ばれているが、これはNCAAの強豪校であり、”ワイルドキャッツ”の愛称がお馴染みのケンタッキー大学を意味するもの。確かにホワイトとブルーはワイルドキャッツのカラーであるものの1980年代にケンタッキー大学が着用したNIKE製バッシュと言えば、シュータンに山猫のデザインを取り入れたDUNKの知名度が高い。さらに言えば、このカラーのAJ1がNCAAの試合で使用された確かな記録も残されておらず、”KENTUCKY”と呼ぶには若干の違和感を覚えてしまう。そうした背景もあってか、国内のオリジナルの表記に準じて”WHITE/BLUE”と呼ぶファンの方が多いのかもしれない。ここで紹介する”KENTUCKY”は経年劣化により履き口周りのラバーが剝がされているものの、全体のコンディションは良好でユーズド品としては極上の1足だ。発売からは35年以上経てもこのコンディションを保ち続けている要因は、アッパーに使われている高い品質のレザーにある。オリジナルAJ1に使われるレザーは厚く、しなやかで、ヴィンテージスニーカーファンに詳しいファンサイト等では”プレミアムレザー”とも呼ばれている。さらにソールのラバー素材は時間に比例して硬化が進むが、AIR MAXのミッドソールのように加水分解するリスクが低く、見た目だけでは劣化していないように感じるだろう。但しソールユニットに内蔵されるクッション材は加水分解が進みエアバッグも硬化して破壊されていく。

着用目的で手に入れたオリジナルAJ1は、リペアして快適な履き心地を回復させたくもあり、ありのままの状態で保存したくもある、実に悩ましいコレクターアイテムとなるだろう。