sneakerfreak9999’s diary

JordanのJordanによるJordanの為のブログです。

Air Jordan 1 "SHADOW"(1985)

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チャリティーゲームでMJ自身が着用したクールなルックスオリジナルカラー。

 

 

”SHADOW”のニックネームが示す通り、”BRED”をモノクロ撮影したようなAJ1のオリジナルカラー。アウトソールがブラックなので実際に”BRED”をモノクロで撮影しても”SHADOW”にはならないが、そのクールなルックスは他とは一線を画す仕上がりでヴィンテージスニーカー市場でも人気を集めた1足だ。この”SHADOW”はNBAの公式戦でMJが着用した記録はないが、公式戦以外であれば1985年にシカゴ・ブルズの本拠地でもあるユナイテッド・センターでも開催された、PUSH Excel(PUSH for exellence, inc,)が企画したエキシビションゲームではMJ本人が着用した記録が残されている。PUSH Excelは黒人をはじめとする有色人種が質の高い教育を受けるために設立された団体で、マジックジョンソンやアイザイア・トーマスなどが参加するスターチームと対戦するNBAルーキーチームの一員にMJが選出。そこで”SHADOW”を履く姿が動画で記録されているのだ。AJ1”SHADOW”の知名度を高めたエピソードとして外せないのが、MJとの親交が深くシグネチャーモデルである”スピザイク”がジョーダンブランドから発売されているスパイク・リー監督が手掛けた1986年公開のモノクロ映画『She's gotta have it(邦題:彼女の欲しいものは)』だ。この作品は当時29歳だった同監督による初期の傑作と称えられる長編映画で、AJマニアという設定のキャラクター”マーズ・ブラックモン(Mars Blackman)”をスパイク・リー監督自身が演じている。マーズ・ブラックモンはその後のAJシリーズのCMキャラクターにも起用されているので、作品を見ていなくても知っているスニーカーファンも多いだろう。この『She’s gotta have it』の中でマーズ・ブラックモンはAJ1”BRED”を履いているのだが、モノクロ映画なので”SHADOW”のように見えるのである。ニューヨークのストリートカルチャーをリアルに描いた作品から影響を受け”SHADOW”に憧れを抱いた若者もいたはずだ。