sneakerfreak9999’s diary

JordanのJordanによるJordanの為のブログです。

Air Jordan 1 "BRED"(1985)

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NBAが禁止したエピソードを逆手にとって大々的なプロモーションが展開されたオリジナルカラー。

 

 

ブラックとレッドのコントラストが印象的な”BRED”。BLACK&REDもしくは(CHIICAGO)BULLS REDの略称として伝えられており、AJ1のオリジナルカラーの中でも人気と知名度はトップクラス。アッパーだけでなく、シュータンもブラックに染めたバッシュは当時としても画期的で、そのクールな配色はシカゴブルズのアウェーカラーを連想させるもの。その圧倒的な個性は後世のスニーカーシーンにも大きな影響を与え、1990年代のハイテクスニーカーブーム時にはバスケットボールとは関係の無い黒赤のランニングシューズまでもが”ブルズカラー”と呼ばれていた。AJ1 BREDの知名度を広めた切っ掛けの一つが当時のNIKEが展開したプロモーション戦略である。当時のNBAでは公式戦で着用する70%以上(諸説あり)にホワイトを着用することが義務付けられており、これに違反すると1試合あたり5000ドル(当時のレートで約110万円)の罰金を払うという規定をNIKEは逆手にとったのだ。NIKEが用意していたAJ1”BRED”はNBAの規定に違反するのは明白だったが、当時のNIKEは”10月15日、ナイキは革新的なバスケットボールシューズを開発した。10月19日、NBAはこれを追放した。だが君たちがこのシューズを履くことは禁止できない”というクールなメッセージと共にプロモーションを展開多くの若者から注目を集める事に成功したのだった。このメッセージは尾ひれがつく形で伝説となり現在では”NIKEが罰金を肩代わりしながらBREDを着用していた”とのストーリーが語り継がれている。だがNBAが規定していたのはあくまでNBAの公式戦に対してのみ。MJがBREDを着用したのはスラムダンクコンテストやイベント会場のみで、NBAの公式戦でBREDを使用した確実な記録は確認できず、NIKENBAに罰金を支払ったのとは考えにくいのが現実だ。